24Jun
秋分の日(2016年は8月7日)を過ぎると暦の上では秋ですが、実際にはお盆を過ぎたあたりからなんとなく風が涼しくなり始め、「ああ夏の終わりだな」と感じ始めます。
日に日に涼しくなっていく中で、いよいよ9月、10月にはいると、あるイベントがあります。
そう、月見団子やウサギの餅つきイメージで有名な「中秋の名月」です。
実はこの中秋の名月の日、必ずしも満月にならないって知ってましたか?
では満月になる日っていつなのでしょうか?
今回はこの「中秋の名月」について、知るとちょっと楽しくなるようなさまざまなトリビアをお届けしていこうと思います。
目次
一年で一番美しい月を眺めよう!中秋の名月について
2016年の中秋の名月は9月15日(木)です。
そして満月の日は9月17日(土)となります。
2016年は中秋の名月と満月の日が一致しませんが、
2016年以降では、2021年、2022年、2023年が中秋の名月と満月が重なる年になります。
過去には2011、2012、2013年で中秋の名月と満月の日が一致しました。
以下に2016年~2026年までの中秋の名月と満月の日を表にしてみました。ご参考までに。
中秋の名月 | 満月 | ||
2026年09月25日 | (金) | 2026年09月27日 | (日) |
2025年10月06日 | (月) | 2025年10月07日 | (火) |
2024年09月17日 | (火) | 2024年09月18日 | (水) |
2023年09月29日 | (金) | 2023年09月29日 | (金) |
2022年09月10日 | (土) | 2022年09月10日 | (土) |
2021年09月21日 | (火) | 2021年09月21日 | (火) |
2020年10月01日 | (木) | 2020年10月02日 | (金) |
2019年09月13日 | (金) | 2019年09月14日 | (土) |
2018年09月24日 | (月) | 2018年09月25日 | (火) |
2017年10月04日 | (水) | 2017年10月06日 | (金) |
2016年09月15日 | (木) | 2016年09月17日 | (土) |
うまく中秋の名月と満月が重なる年は、ぜひ晴れて欲しいですね。
中秋の名月って何?たまに「仲秋の名月」という表記も見るけど…
中秋の名月とは「月が一年で一番きれいに見える日」のことです。
季節的にも暑い夏から涼しい秋へシフトチェンジしていく頃なので、月をゆったり眺めるのにとてもよい気候ですね。
この風習は平安時代の貴族たちが始めたものという説が有力なようです。
元々は中国の風習だそうですよ。
日本は明治以前まで月の満ち欠けを基準にした暦である「太陰暦」だったため、中秋の名月=毎年8月15日=満月だったのですが、現在は太陽暦なので必ずしも8月15日が満月になるわけではありません。
加えて現在の暦とは1ヶ月程度ズレが生じますので、現在の中秋の名月は「9月から10月の間にくる1日」というざっくりしたものになります。
また、たまに「仲秋の名月」と表記されることもありますが、にんべんが付いただけで「中秋の名月」と何が違うのでしょうか?
実は「中秋の名月」は「秋の中日」ということで「旧暦8月15日」のことを指しますが、「仲秋の名月」の「仲秋」は旧暦8月~9月頃の真ん中の時期を指します。
要は「仲秋の名月」と表記すると「旧暦8月頃の名月」という意味になり、ピンポイントで「旧暦8月15日」を指す「中秋の名月」より広範囲の時期を指す言葉になります。
ただ実際はここまで厳密に考える必要もないと思います。「仲秋の名月」でも間違いではないのですから。
お月見といえばお団子。中秋の名月に行う風習はどんなものがある?
さて中秋の名月といえばお月見、お月見といえば「お月見団子」ですね。
一般的には中秋の名月の日には月に見たてた丸いお団子と、魔よけの力があるとされているすすきを飾ります。
月見団子には豊作祈願や収穫といった秋らしいお祝いの意味と、そのほかにも物事が上手くいくように、健康でいられますように、幸福が満ちるように…といった願いもこめられているそうです。
十五夜(満月)にちなんで一寸五分(約4.5センチ)のお団子を作ると縁起がよいとされていますが、あまりまん丸にしてしまうと死者の枕元に供える「枕だんご」の形に似てしまうので、少し指で潰して作るのがポイントです。
お供えする数も実は決まっていて、これも十五夜にちなんで15個お供えします。
(これは地域性があって、5個という地域もあるそうです。)
ちなみに15個供える場合は
一段目に9個、2段目に4個、3段目に2個、と供えるそうです。
ピラミッドのような形になりますね。
お団子をお供えしたら、のんびり月を見ながらありがたくいただいてしまいましょう。
またお団子のほかに里芋を飾る地域もあります。
古代の日本では里芋が重要な食料で、中秋の名月の夜に神様へ「今年も収穫できました」という感謝をこめて里芋を飾っていたのです。
そのため中秋の名月を別名で「芋名月」と呼んだりもします。
気になる中秋の名月のお天気。晴天率は?
「中秋の名月」の時期である9月~10月はちょうど台風のシーズン、また季節の変わり目の時期なので長雨も続きやすいです。
そのため昔から晴天率はあまり高くなく、江戸時代の書物に「中秋の名月、十年に九年は見えず」というような記述もあるほどです。
実際東京を例にすると2013年はきれいに晴れましたが、2014年は雨、2015年はくもりでした。
ちなみに9月は1年のうちでもっとも特異日(ある気象状態が現れやすい日)が多い月です。
例えば
9月17日…台風襲来の特異日
9月26日…台風襲来の特異日
(いずれも東京の例)
となっています。
2016年の中秋の名月はこの特異日には当たっていませんが、お天気ははどうなるのでしょうかね?
~まとめ~
・ 2016年の中秋の名月は9月15日(木)です。
・ 満月の日は9月17日(土)となります。
・ 中秋の名月は「月が一年で一番きれいに見える日」のことです。
・ 月見団子やすすき、里芋などをお供えして月見を楽しみます。
・ 実は晴天率はあまり高くないのですが、果たして2016年はどうなるのでしょうか?
ちなみに筆者は昔、梅田スカイビルの空中庭園から中秋の名月をみたことがあります。お団子も売っていました。
この時期は東京タワーなど各地の高層タワーやビルなどの商業スポットでお月見イベントをやっているみたいなので、足を運ぶのもいいですね。
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