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七夕の歌|歌詞に出てくる『のきば』や『すなご』の意味を知っていますか?

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「♪笹の葉さらさら~」

このフレーズで始まる童謡をご存知の方は多いことでしょう。

筆者も小さいとき幼稚園や小学校などで歌ったり、TVなどから流れてくる歌を聞いたりしていました。

この歌、なんとなく歌ってしまいますが歌詞の中に現代ではあまり使われないような言葉が含まれています。具体的には

「のきば」「きんぎんすなご」「ごしきのたんざく」

などです。

今回はこういった単語の意味や、七夕の歌全体に込められた意味についてお教えします。

 

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七夕の歌「たなばたさま」の歌詞を解説!その他の七夕の歌もご紹介

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では「♪笹の葉さらさら~」から始まる七夕の歌、今一度歌詞を確認してみましょう。

ちなみに正式にはこの歌は「たなばたさま」という題名だそうです。

「たなばたさま」作詞:権藤はなよ 補作詞:林柳波 作曲:下総皖一

1.笹の葉さらさら軒端(のきば)にゆれる

お星さまきらきら

きんぎん砂子

2.五色(ごしき)のたんざく

わたしがかいた

お星さまきらきら

空からみてる

(昭和16年(1941)発表)

 

「のきば」「きんぎんすなご」「ごしきのたんざく」を漢字で書くとそれぞれ

「軒端」「きんぎん砂子」「五色のたんざく」となります。

でも漢字で表記されていても「軒端とはなんだろう?」となってしまい、いまいちピンときませんね。

そこで、それぞれの言葉の意味について下記で詳しく解説いたします。

 

 ・ 「軒端」(のきば)とは何?

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軒とは屋根の端が壁から張り出している部分のことを言います。

もっと詳しくいうと、軒端とは日本の家屋独特の構造で、家の建物の縁(へん)部分に張り出して作られた板敷きの通路部分のことです。

現代の住宅では珍しくなりましたが、昔は軒のある家が多かったのです。
(縁側でおばあさんがお茶を飲んだりおじいさんが囲碁や将棋をしていたり…なんて描写が昔の漫画などにはありますね。あの場所が「軒端」になります。)

ちなみに豪雪地帯の住宅は新しい家でも軒端がある家が多いです。
屋根から落ちてくる雪を上手く家の外に落とすために雪国の住宅には軒端が必須なのです。
(ただし鉄筋製など雪の重みに耐えられる建造物は軒端がなかったりします。)

「軒を貸して母屋を取られる」なんてことわざもあるのですが、マンション住まいの方も多い昨今では「軒」といってもイメージしにくいですね。

(ちなみにこのことわざは「一部を貸したばかりに全部を取られてしまった」という意味です。)

住まいといえば一軒家の平屋が多かった昔は、自宅の軒先(軒端)に笹を飾っているご家庭が多かったのでしょう。

そうした「軒端に笹がゆらゆら揺れている様子」を、この歌詞は表現しています。

 

 ・ きんぎん砂子(すなご)とは何?

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「砂子」とは金銀の箔を細かい粉にしたものの事を指します。蒔絵や色紙、襖紙などの装飾に用います。

きらきらした金箔・銀箔のついた和紙で作られた扇子などを見たことのある方は多いことでしょう。

また文房具店などに色紙を買いに行くと、きらきらした金箔の入った色紙なども売っています。そのきらきらしている部分が「砂子」です。

空を見上げると星たちが金や銀の砂子のようにきらきらしている…

その様子を「きんぎん砂子(すなご)」と表現したのですね。

 

・ 「五色(ごしき)のたんざく」とは何?

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ここでいう「五色」とは以前の記事でも触れましたが、中国の五行説に基づいた五色「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」のことを指しています。

それぞれの色の意味は以前の記事「星に願いをこめて|七夕に願い事をする理由・短冊の書き方について」中で解説していますので、ぜひご覧ください。

ちなみに日本では「黒」は縁起の悪い色ということで、紫を使うようになったそうです。

確かに黒い短冊というのは見ないですね。

ただし日本の一部では黒い短冊や飾りがある地域もあるそうです。知っている方はご一報いただけると嬉しいです。

二番目の歌詞ではこの五色の短冊をお星さまが(空から俯瞰で)みている、と表現しているのですね。

 

・ 「たなばたさま」とは現代風に直すとこんな歌だった!

以上の解釈を踏まえて「たなばたさま」の歌詞を現代語に直すと、こんな意味になります。

 1.笹の葉が家の軒下でゆらゆら揺れています。

今夜の空はお星さまがきらきらしていて、

まるで金や銀の箔をちりばめたようにきれいです。

2.色とりどりの五色の短冊に私は願いを書きました。

きらきらしたお星さまが空から見ています。

私の願いが空へ届きますように。

 

いかがでしょうか。わりと筆者の独自解釈を入れてみました。

それにしてもこの「たなばたさま」、歌詞の中に一切「たなばた」という単語が入っていないのですが(気づいてましたか?)、七夕の夜の情景が目に浮かぶような印象の残る歌詞ですね。

作詞者の権藤はなよさんの優しい人柄が表れているような気がします。

 

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・ 「たなばたさま」以外の七夕の歌について

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実は「たなばたさま」を作詞した権藤はなよさんは、「たなばたさま」が発表されるおよそ10年ほど前に「七夕さん」という曲の詩を書き、レコードとして発売しています。

歌詞の詳細などは残念ながら見つけられませんでしたが、詩の最後が「きらきらお星が光ります」とかかれているそうで、「たなばたさま」の前身であることが伺えます。

また地域限定ですが、大阪がまだ田畑だらけだった頃、大阪の農村地帯では子どもが七夕の時期に歌いながら村を歩き回る習慣があったそうです。

子ども達は短冊や飾りを吊るした竹を持ちながら

「七夕さん、ほおずきとっても、だんないか、あんまりとったら、もったいない」

という歌を歌って歩いていたそうです。

「だんないか」とは「構いませんか?」という意味だそうで、つまりこの歌は

「七夕さん、ほおずきとってもいいですか?(と子どもが問いかける)」

「あんまりとったらもったいないよ(と七夕さんが答える)」

という歌になります。

このように地方によっては独自の七夕の歌があったのですね。

 

~まとめ~

・ 大阪地方では「七夕さん、ほおずきとっても、だんないか、あんまりとったら、もったいない」という独自の七夕歌を子どもたちが歌っていました。

・ 七夕によく歌われる「♪笹の葉さらさら」でおなじみの「たなばたさま」。
歌詞に出てくる「のきば」「きんぎん砂子」「五色のたんざく」のそれぞれの意味は下記の通りです。

・「のきば」…屋根の端が壁から張り出している部分のこと。 

・「きんぎん砂子」…「砂子」とは金銀の箔を細かい粉にしたものです。空を見上げると星たちが金や銀の砂子のようにきらきらしている、ということを表現しているのでしょう。

・「五色(ごしき)のたんざく」…中国の五行説に基づいた五色「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」の短冊のこと

 

あなたがお住まいの地域にも独自の七夕文化があるかもしれません。七夕祭りの際などに何か気づきましたら、パソコンやスマートフォンで調べてみると新たな発見があるかもしれませんね。

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